男児がいじめ訴えた文章、担任がほかの児童の作文と一緒に貼り出す - 読売新聞
栃木県日光市の市立小学校で昨年7月、当時6年生の男児がいじめ被害を訴えた文章を、担任の男性教諭が教室内に掲示していたことがわかった。保護者からの相談を受けて、市教育委員会は今年3月、対応が不適切だったとして男性教諭と校長を口頭で厳重注意とした。
市教委によると、教諭はいじめに関する新聞記事をクラス全員に読ませて、感想文を書かせた。この際、日常的にいじめに遭っていた男児は、悪口やからかいなど複数の被害を記述して提出した。しかし、教諭はこの文章にコメントを書き添えて、ほかの児童の感想文と一緒に貼り出した。
ショックを受けた男児は学校を休みがちになり、保護者が今年2月に学校に相談。翌3月には、市教育長と直接面会して対応を求めた。校長と教諭は同月、男児宅を訪問して謝罪した。
学校や市教委の聞き取りに対し、教諭は「軽率だった。受け止め方が甘かったと反省している」などと話したという。学校は教諭に個別の研修や指導を行い、今年度はクラス担任に就かせなかった。
市教育長は「許される行為ではない。児童を傷付け苦しめてしまい、申し訳ない。子供に寄り添った支援や対応をするよう各校に指導していく」と陳謝した。
2019-12-15 11:51:00Z
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