9日の東京株式市場では、バイデン氏の当選確実を受けて、政治空白のリスクが後退したとの見方が広がった。日経平均株価は大きく値上がりし、上げ幅は前週末終値より一時600円を超えた。取引時間中としては、先週つけた29年ぶりのバブル崩壊後の最高値を更新した。
バイデン氏には各国首脳が祝意を示しており、米政治の先行き不透明感が後退した。「経済対策など新政権への期待が具体的になってきている」(アナリスト)という。日経平均株価の午前の終値は、前週末比473円99銭高い2万4799円22銭だった。
9日の東京株式市場では、大きく値が動いた銘柄がめだった。増資計画を発表した日本航空(JAL)は大きく値下がりした。米当局が公表した見解をもとに、アルツハイマー病の新薬承認が遠のいたと受け止められたエーザイが売られた。一方で、ホンダなど好業績の見通しを発表した銘柄に買いが集まっている。
日経平価は、前週末6日の終値が2万4325円23銭となり、1991年11月以来の高値をつけていた。
9日の外国為替市場では円相場は前週末とほぼ横ばいの1ドル=103円台前半で取引されている。(渡辺淳基)
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