ローマ教皇38年ぶり来日 核廃絶訴え広島・長崎訪問へ - 日本経済新聞
ローマ教皇(法王)フランシスコは23日夕、タイからのチャーター機で羽田空港に到着した。26日まで日本に滞在し、被爆地の広島や長崎を訪問して核兵器の廃絶を訴える。天皇陛下や安倍晋三首相とも会う予定だ。世界に約13億人の信者がいるカトリックの最高指導者である教皇の来日は、1981年のヨハネ・パウロ2世以来38年ぶりとなる。
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24日午前には長崎市の爆心地公園、同日午後には広島平和記念公園を訪れる。来日に先立ち、教皇は「人類の歴史において核兵器による破壊が二度と行われないよう、皆さんとともに祈ります」と動画を通じて被爆地の人々へ語りかけた。
25日午前は都内で東日本大震災の被災者や東京電力福島第1原発事故の避難者らとの対話を予定する。同日午後には東京ドームで大規模ミサも開く。ミサの様子はライブ配信する。最終日の26日は午前中に上智大学を訪問後、帰途につく。
世界のカトリック信者を束ねる教皇は世界で最も小さな国家であるバチカン市国の国家元首も務め、約180の国・地域と外交関係を持つなど、国際政治にも大きな影響力を持つことでも知られる。今回のタイ、日本の歴訪はカトリック信徒の獲得をはじめとしたアジアへの関与を深める路線の一環といえる。
2019-11-23 08:32:03Z
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