2日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸し、前日比13円44銭(0.05%)高の2万6800円98銭で終えた。1991年4月以来の高値を連日で更新した。新型コロナウイルスのワクチンが早期に実用化されるとの期待が相場の支えとなった。ただ、これまでの急ピッチの上昇で高値警戒感も強く、日経平均は下げる場面も目立った。
前日の米株式相場がワクチン実用化による経済活動の正常化期待などで上昇していたこともあり、2日の東京市場でも買いが先行。日経平均の上げ幅は取引開始直後に100円を超えた。
ただ、その後は伸び悩む展開。約29年7カ月ぶりとなる心理的節目の2万7000円乗せを前に、上昇スピードの速さに対する警戒感が意識された。利益確定売りが断続的に出て、日経平均は取引時間中に下げる場面も多かった。ワクチン期待は根強いものの、日本では足元で新型コロナの感染拡大が加速して死者数も増えている。感染状況が悪化していることが相場の重荷になった面もあった。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比53.38ポイント(0.33%)高の1万6130.47だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、5.59ポイント(0.32%)高の1773.97で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆726億円。売買高は14億2881万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1158と、全体の5割強を占めた。値下がりは934銘柄、変わらずは85銘柄だった。
キヤノンやエプソンが大幅に上昇し、帝人や東レも買われた。JR東日本やJR西日本、フジクラや住友電も上げた。半面、リクルートやヤマトHDへの売りが目立ったほか、ソニーやTDKが下落した。オークマや安川電も安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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